けもの穴    10.8.12

こっそり埋めてみました。

 

7月25日、新宿ロフトプラスワン。

西原理恵子さんの画力対決を観に行ってきました!
対戦相手は板垣恵介先生・東村アキコ先生。
えーとよく知らんのですが、その様子がオンタイムで放映されてて、
西原さんが「今日は須藤ますびも観に来ています」とか言っちゃった
もんだから、編集さんにもしっかりバレてました。

わたしは板垣恵介先生のファンなのです。
こりから初めてお会いしたルポを書きます。
興奮のため、若干痛い箇所が見受けられるのはお目溢し願います。

板垣恵介先生ちょっとジェントルな話

開演前。
ロフトプラスワンに着き、楽屋へご挨拶に伺う。まだ誰も
おらっしゃらんかったけど、ほどなくして板垣先生とアシさん、
担当編集さんが到着。ロフトのスタッフさん達と一緒になって、
あわあわとご挨拶だけする。スタッフさんたちは準備があるので
階下へ。

残される板垣先生一行とわたくし1人。部屋のはしっことはしっこ。
高まる緊張感。尋常でない発汗量。すると板垣先生、アシさんに
小さな声で「クーラーをあちらへ向けて」と指示。あ、あちらって
こっち? わたしですか? 「汗かいてらっしゃるから」って、
敬語ですか? わたしにですか?? アシさんは床置き型の
クーラーをうんしょと動かそうとしたがうまくいかず、板垣先生
御自らが立ち上がって雄々しくクーラーを持ち上げ、わたしの
目の前に。「風が来るでしょ?」ニコ。       ニコ。
              ニコですって。
              ニコですって!?!?(卒倒)
はい、ここでわたくし軽めの恋のようなものに陥りました。
このへん記憶がだいぶ白いのですが、バカみたいに「ありがとう
ございます」と「うわっうわっ嬉しい」をくり返してたような気が
いたします。人間て極限状態に陥るとだだ漏れるものなのだなあ。

板垣先生は「あの、スタッフさんですか?」とわたしに。違うの、
更年期でホットフラッシュ起こしてるスタッフさんじゃないの!
アナタのまんがが好きすぎて今にも倒れそうなオンナノコなの!
と言う勇気などもちろんなく、正直に無名のまんが家で大ファンなので
ございますと自己紹介。まんが家と聞いた瞬間、アシさんと
編集さんがバッ! と弾かれたように立ち上がったのには、
申し訳なくも「さすが、まわりの方も体育会系! てか秋田!!」と
感動。いや無駄に立たせてすまんかった。お座りください。

その後また来たほんとのスタッフさんに先生がおっしゃったセリフ。
「今、この方にオレすっごい親切にしちゃったんだよー。
まんが家さんだって知らなかったんだよー。
(わたしの方へ向き直り)

いいかい、ちゃんと読者に
言うんだよ。オレの親切

というわけで、わたくしただいま、言いふらしておる次第です。

板垣恵介先生匠な話

板垣先生に色紙描いていただだだだだだいてしまったの。あだだだ。
烈海王なの。ものつごい時間かけて丁寧に描いてくだだだだだだだ。

一部終了後、楽屋でタイミングを見計らって、緊張のあまり
吐きそうになりながらサインをお願いしたところ、先生は快く色紙を
お受け取りになり、自分のヨコの席をパンパンと叩いた。ここで
見ておれと! 噴! 破ッ!!(逆流する胃液を飲み下す)

でも「烈海王をお願いします!」とかリクエストはする図々しいわたし。
先生はアシさんに色鉛筆12色セットを出させ、おもむろに黒を手に
とり、ザッザッと軽くアタリをとり始める。眉毛から描き始める先生。
色紙を回して、眉毛をタテにして描くの! 最初におおまかな
眉の形を描くのではなく、眉頭から丁寧に何度も線を重ね、
どんどん伸ばしていく。さすが、デビュー作「メイキャッパー」。
そして目。こちらもきっちりと仕上げてから(目玉はまだ入れない)
鼻へ。そうなの、烈さんの鼻はちょっと鼻梁がせり出してるの!
ここで顔の輪郭を左上から口元まで描き、もりっと可愛いおちょぼ口を。
アゴ、右下の輪郭、頬骨とそれに繋がる麗しの噛筋。その後に首。
最後に髪を描き、アシさんに「灰皿くれる?」と声をかける。
ひと休みされるのね、と思ったら、灰皿の上で、自分のお腰に付けた
ポケットナイフで色鉛筆を削り始める先生。そして、尖らせた黒で
丁寧に目玉の線を! 続いて赤でキュッとハイライトを区切り、
サササーッと目玉の中を塗り、中心にだけ黄色を重ねる。燃えてます、
生きてます、目が!! その後、黒で眉の上のタテ皺とか口のカゲ
とかを繊細に描き足されて絵は完成!
そして、水色のマジックを選ばれた先生は、わたしの名前を聞いて
宛名を、次に横の日付けを。マジックひっくり返して「太いほう」に
持ち替え、キュパーッとご自身のサインを。アシさんの差し出す
朱肉に指を乗せ、サインの脇にビダッと押して大完成!!
指は、「仕事で一番使う、右手の中指」だそうです。あああ。

色紙は今、額装して仕事机の横の壁に飾られております。
あーーーーーかっこええわあ烈さん。

板垣恵介先生、本当にありがとうございました!

はい、ブラウザ上で戻って忘れてください。

しかし、板垣恵介先生の親切は忘れないでください。